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イギリス在外研究のはじまり [在外研究(地震)]

 ひとがうまくいかない話を聞いて,うれしく思うかどうかは,その人との人間関係によるが,ひとがうまくやっているとか楽しくやっている,という話は,その人との関係に関係なくく,うざいやつだなと思う,という話がある。むかし,官費留学中の某若手高級官僚が外国からクリスマスカードをくれたことがあるが,返事出しませんでしたもんね。
 
 しかも,日本はこんな有様である。こ~ゆ~状況で,「イギリスはいいよ。」とか「在外研究楽しいよ。」という話をだらだら書いていたら,きっと友達をなくすに違いない。ネット市民が,勤務先に「お宅の教員は非常識だ。」と電話するおそれもある。渋谷の大学の先生は,それで大変でしたね。それを覚悟で,でも書きたいことがあるので,書こうと思う。



 さて,イギリスに来てみると,多くのひとが地震や原発事故について気遣ってくれます。あなたはどうだったか,とか家族はどうだったかとか。また,悲しいニュースにびっくりしたとか。
 
 外国の人が,これほどまで気遣ってくれる,ということに,非常に勇気づけられます。また,豊かな国の国民で,また不自由なく暮らしている私にとって,「他者を助ける」「他者を気遣う」ということは,(建前はともかく)富める者から貧しい者への施しのような気がしていました。しかし,いざ自分や自分の国がこれまで想像もしなかった気遣われる立場に立ってみると,他者への気遣いは,同じ地球上に暮らす,権利と義務,責任を分かち合う人々の助け合いでなければならないと改めて実感します。

 
 われわれは,援助を求めるひとの声を単なるわがままだと切って捨てていることはないだろうか。他者への援助を余裕ある人による施しだと思って,後回しにしていないだろうか。他者の不幸に無関心だったりしないだろうか。他国に暮らすひとの気遣いをうれしく思うとともに,そんなことを考えさせられました。


 写真は,募金を呼びかけるポスター(市役所関係の建物)
P1000020.JPG

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