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勤務先でのさまざま(学部編) [在外研究(出発まで)]

 大学の講義や学内行政を離れて,一年間ないし二年間,他の研究機関で勉強してきていいよ,という制度がある。大学によって制度の名称も,その期間も待遇もさまざまだと思うが,私の勤務先コマザワ大学には,在外研究と呼ばれる制度がある。これを利用して行くことにした。
 ちなみに,当初狙っていたのは,日本学術振興会(学振)の「優秀若手研究者海外派遣事業」である。コマザワ大学の場合,滞在費も支給してくれるが,学振には遠くおよばない。学振の制度は仕訳の結果,廃止になってしまったのでここではやむを得ず勤務先の制度を利用することにした。

 さて,勤務先のコマザワ大学経営学部は,本当に研究に理解ある理想的な職場である。30人強の学部教員に対して毎年一人以上の在外研究枠が割り当てられている。複数の応募者があった場合は,先任者優先で行けるひとを決めるというルールである。正式な応募と決定は,前年の夏,というしくみである。一応若手教員に属する私としては,他に年長の希望者が出てくると行けなくなってしまう。

 そこで,「再来年の4月から在外行きたいんですけど,いーすーかー?」と,ことあるごとに言うことにした。「ヒノが行くならワシが行っちゃる。」という性格の悪い先生がいるわけもなく,前年の(つまり2010年の)7月の教授会で計画は無事承認されたのであった(欠席していた)。むしろ,「ヒノさんが行くって前から言っていたから,僕は後にしよう。」といってくださった先生がいらっしゃるのかもしれない。私の所属先の経営学部は,そういう気配りで成り立っている職場なのである。
 
 留守中の代講は,非常勤の先生にお願いすることにした。これも大学院生の頃からの知人に快く引き受けていただいた。

 また,コマザワ大学はいろいろあって,・・・・・・・・・・・・・。大学会計において,最大にして削減容易な支出といえば,人件費の他になく,目下のところ・・・・・・・・(すみません,諸般の事情でここは伏せておきます。)。
 
 そんないろいろあって,諸般の事情が生じても,在外研究の制度自体を縮小することはなかった。そんなわけで,この大学は(特に経営学部は),教員の研究活動を大事にして,教育を充実させるという理想を持った大学である,と断言してもよいと思う。教員一人一人が自分の研究を大事にしなくてはいけない。研究していない大学教員がどんな教育ができるというのか。これは,FDやらGPやらJABEE以上に大事なことではないか。
 職場のひとにも組織にも本当に感謝である。

 写真は,学部の先生方が催してくれた壮行会にて。2011021318550000.jpg
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