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イギリスのビザ申請(最終回) [在外研究(出発まで)]

 というわけで,英作文をしてメールを送る。ベルリッツに通っていたので,レッスンの中で見てもらう。J先生,ありがとうございます。もっとも,このブログへの引用の過程で省略したり打ち直したりしたので,すべての間違いの責任は,私ににあります。

 あと,小理屈ばっかりこねているから私自身の英語が上達しないということもよく自覚しています。しゃべり出すと文法的な間違いに,すぐ気がつくわけです。しかも,おお,ここは過去形だったとか,複数形なのに動詞が単数じゃないの,とかそういう単純なミス。そうすると,ますますもごもごと...。

まず,ビザの申請をしました。で,
Although I requested entry clearance from ... to ..., the issued visa is valid from ... for one year, one week earlier. I would like to ask you to change the date of my visa.
と,最初に,用件を書きました。最初に何をしてほしいのかを書くのが,英語のメールの書き方らしいです。
 
 その後に,事情を書くのだが,どうせ,変えてもらえないだろうと思っていたので,「インビテーションレターは,何日から有効なんだけれど,あなたたちが発行したビザは,日付が一週間早いです。I cannot understand the reason why the visa you issued is different ちゃらちゃら」と書いていたのだが,これは強すぎるよ。もっと丁寧に頼んでみようよ,とアドバイスしてくれる。

 そこで,インビテーションレターの日付は,何日からになっていますの後に,
Taking the invitation from the university and my personal conditions into consideration, I requested entry clearance from 28 March 2011. Therefore I would be very grateful if you could change the date of my visa.
と続けました。I would be very grateful if~とか,I would appreciate if~とか,よく見ます。

 あ~,よく考えたら我々もこういう頼み方をしていることがありますよね。学生が,もし採点を変えてくれたら感謝します,って,来ることがあるんですけど,そーゆー場合は感謝してもらわなくて結構です,とお答えしています。こういう表現は,英語では,どういうんでしょうか?I am very sorry とか,It is regrettable thatかなあ。I refuseではないと思う。あと,I am regrettable thatは,文法的に間違いでしたね。高校で習ったのを思い出しました。

 で得意の,ご迷惑でなければ(I apologize if my request causes any problems.)をかいて,でも日付を変えて欲しい。変えてくれないと困る,と書いて,最後に
Thank you very much,
です。

 最初はSincerely yoursって,書いていたのですが,ちょっと丁寧すぎるよ,というお話。そういわれてみれば,これまで,Sincerelyって書いてあるメールはもらったことないです。Regards,とか,Best wishesが多いような気がする。とにかく,今回は,丁寧かつ強引に頼む,というメールが必要だったわけです。

 さて,数日後,VFSから電話がかかってきて,日付を変えるので,パスポートを持ってきてください,ということになる。先日張ってもらったビザの上に,赤ボールペンで大きく×が書かれ,はんこが押してある。次のページに新しいビザが張ってあった。 

 パスポートを持って行って,持って帰って,結局都合4回,新橋のVFSに行くことになった。結局,何でもしぶとく粘ってみることが大事なのだと思う。こちらへ来て約3ヶ月,英語なんか相変わらずわからず,何となく愛想笑いを浮かべてごまかしてしまうこともしばしばである。でも,大事なことは,ちゃんと聞いてみたり頼んでみたりすることだと思う。改めて,そう思う。

 ところで,新橋駅から線路に沿って歩いていく途中に,映画館がある。そこでやっていた映画のタイトルが,『中川准教授の淫靡な日々』。『中川教授の淫靡な日々』に比べたら,なんと秀逸なタイトルなのだろう。幸か不幸か,ヒノケンタ准教授の日々はちっとも淫靡ではない。
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イギリスのビザ取得(つづき) [在外研究(出発まで)]

 前回と今回の話は,とりようによっては,英国官憲に対するいちゃもんである。こんな事書いて帰れっていわれたらどうしよう(どきどき)。

 さて,1週間早まるのは,非常に困る。いろいろな都合があって,予定通り日本を28日に出発せざるを得ない。向こうを来年の21日に出発して帰国すると,本邦不在期間が1年を下回ってしまう。そうすると本邦での所得税などの支払い義務が生じてしまう。
 行政サービスはイギリスから受けるのだから,イギリスで税金を払うのが本来のあり方ではないか。ただし,外国人の外国での所得を個人レベルで補足するのは,面倒すぎてできないのかもしれない。なので,イギリスでは所得税は払わなくてもよい。もっとも,カウンシルタックス(家にかかるらしくて,私の場合年1188.76ポンド)を払わなければならない。消費税も20%と高い。なので,ヒノ先生,イギリス行って儲かりましたね,というほどのことはないです。

 で,ついでにいえば,個人的には給料から税金を払うのには異論がある。労働と消費はどっちが尊い行為ですか,と聞かれて,消費と答えるひとはおるまい。
 いや消費がないところでは労働も成り立たない,どっちが尊いとかいう質問自体が成り立たない,という経済学者もいるかもしれない。ここでは,そーいう没価値的な話をしているのではない。

 そんなわけで尊い行為である汗水垂らした労働の果実の給料はなるべくそっとしておいて欲しい。消費は悪徳ではないが,なんの努力もいらない行為なので消費税を20%ぐらいまであげる。
 もちろん,配当や利子,相続にはもっと課税しても良いし,もちろん所得の少ないひとに対する所得再分配の仕組みは別に考える必要があるし,今以上に手厚くしても良いと思う。ついでに,消費税中心の税制に各国が変われば,多国籍企業や富裕層の租税回避といった問題は少しは解決されるのではないか。
 
 閑話休題。電話に出たVFSのおねえさんは,うちは窓口サービスを請け負っているだけだから,我々の判断で期間は変更できないし,これで納得しろ,と言う口ぶりである。とはいえ,粘っていたら,会話の中で,二つの方策を示してくれた。一つは,入国審査の時に,入国審査官にアピールすること。ここで変更が認められる可能性はほとんどないが,ゼロではない。もう一つは,ビザの審査を行うマニラの英国大使館に,直接アピールする方法である。しかも大使館にはたくさんメールが届いて分からなくなってしまうから,英語でメールを書いたら,取り次いでくれるという。

 やっぱり親切じゃん,VFS。「英語で書いたら」というところが挑戦的に響くのは,きっと私がひねくれているからであろう。というわけで,素直にご厚意に甘えて,変更をお願いする手紙を書くことにする。そこで,次回は例によって,英作文の練習。

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イギリスのビザ取得 [在外研究(出発まで)]

 観光ビザの滞在許可期間(6ヶ月)を超えて,イギリスに滞在するためには,ビザ(エントリークリアランス)が必要である。アカデミック・ビジタービザを取得することにした。家族は,アカデミック・ディペンダントである。わかりにくいが,UKBAの申請種別のプルダウンメニューのアカデミックビジターの直下にある。
 「ビザ」を取るのは大変だよ,とアドバイスしてくれた同僚もいたし,イギリス,ビザ,大変でググってみるとかなりの件数がヒットする。が,これは書類を整えるまでが大変だという意味のようである。何を持ってくるべきか明記していないのである。そこで,わたくしが用意した書類について。

 預金通帳とそのコピーと翻訳。出入金の最終記録は12月6日。キャッシュ・フローを評価するのかストックを評価するのか分からないが,給料の振り込み口座である。残高もほどほど?それなり?にはあった。
 招聘状と在籍料の領収書 そのコピー
 大学からの在外研究許可証(年収と派遣期間中の日当が明記されたもの)。元々英文。そのコピー 
 戸籍謄本(全部事項証明書:家族で一通)とその翻訳。発行日は11月9日。翻訳のみコピー
 CV(履歴書と研究業績一覧:自分で作った。)
 申請書の出力

 確かこんなところではなかったか。コピーだけ取り上げられて,原本が帰ってくる仕組み。このほかにパスポートのコピーが必要であったが,申請窓口で用意してもらった。1枚50円。

 12月末に,web上で申請書類を作って,1月5日に一家でのこのこ新橋のVFSへ。プリントアウトした申請書を見ながら,日本人に見えるけれどネイティブの日本語ではないめがねのお姉さんがいろいろ入力してくれて,申請終了。一家で行ったのは,生体認証のために指紋と顔写真を取られるから。

 実は,入力方法がわからなくてVFSに電話を一度している。アカデミック・ビジターを申請したい,と言ったところ,「おつとめは大学ですか?」「何年間おつとめですか?」と確認されたから,きっとこの2点が重要なのだと思う。また,そう尋ねるからには,状況によっては「それはアカデミック・ビジターでは無理ですよ。」と教えてくれるのではないか。同僚のある先生は,「あそこ,そんなに親切か?」といっていたから,たまたま親切だっただけかもしれない。

 さて,待つこと10日。Web上の処理状況が変わり,Ready for collectionに変わる。のこのこ受け取りに行く。たしかに,パスポートにビザがはりつけてある。ところが...。

 受け取ってきたビザを見ると,申請した滞在は3月28日から翌年3月28日までであったのに対し,許可されたのは3月21日から3月21日までになっている。大学が出してくれた招聘状の日付も3月28日から1年間である。である。これは,誰かが事務上のミスを犯したのであろう。
 
 「あっ,なるほど。それでは訂正できるかどうか聞いてみますね。ただし訂正する場合は,もう一度パスポートを持ってきてもらうことになりますが。では,連絡先をどうぞ。」と,係のお兄さんはフレンドリーである。

 さて,翌日電話がかかってくる。曰く,今回は,いろいろ準備の期間もあるだろうから,1週間早めに出しました,とのこと。いや,そんなの困ります。どういう判断で一週間なのか。5日ではだめなのか。アカデミック・ビジターの申請者は例外なく一週間早くしているのか。準備のために一週間早く出しましたなんて,方便だよ,ぽっぽー。


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イギリス暮らしの心の準備 [在外研究(出発まで)]

 調べてみると,在英の日本人が書かれているブログのたぐいはものすごく多い。アメリカほどでないにしても,たくさんの日本人がいるようである。ビジネスだけに限っても日本からの進出企業は485社を数えるという(東洋経済調べ。20010年版)。ちょこまか見せていただき,大変参考になりました。

 ここでは,おもしろかった本を2冊。
 
イギリス暮らしの英語表現 (CD BOOK)

イギリス暮らしの英語表現 (CD BOOK)

  • 作者: 津野 志摩子
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 英会話の例文集。長くイングランド南部に住んでいる女性が書いた本。(たぶん)英語が苦手な人でもこういう言い方なら覚えやすいだろう,という視点で例文が収集されている。知り合いがイギリス暮らしについて教えてくれているような感じを受ける。
 学校とか病院とか,家を借りる,車を買う,子供を学校にやるといった場面別になっていて,それぞれのイギリスでの慣行が書いてある。こういうときには,こういう単語を使うのね,ということがわかるのは心強い。
 たとえば,「子供を小学校に通わせる」。この場合の「通わせる」は何か?わたくしなど,使役動詞+目的語+原型不定詞?とか考え始めてしまうが,sendでいいらしい。


TRANSIT(トランジット)10号~永久保存 美しきイギリス最終案内 (講談社MOOK)

TRANSIT(トランジット)10号~永久保存 美しきイギリス最終案内 (講談社MOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/09/24
  • メディア: ムック


 グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の地理や歴史,文化について書かれたムック。何故,グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国なのか,といった歴史について述べられているのもさることながら,人々の暮らしについて紹介されているところが興味深い。写真が多くてこどもと一緒に見てもおもしろい。
2011030823380000.jpg

「おとうさん,この写真は?」

「これは,このおばさんとこのおばさんの結婚式の写真って,書いてあるね。」

「???」 





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行き先探し(在外研究先が変更に) [在外研究(出発まで)]

 さて,7月末になってである。正式に在外研究が許可されたことを,受け入れ先の先生にメールで伝える。すると,10月からダーラム大学に移るので来ないか?とのこと。This is a fantastic university and I am sure there will be no problem whatever for you to come there instead of ○○大学。と書いてあるものの,転勤したばかりの先が急に受け入れてくれるか?と思う。
 ちなみに,ある人がメールをのぞき込んで,英語っぽくない英語,といったが,そうかもしれない。受け入れ先になってくださった先生は,ヨーロッパ出身。

 さて,最初飛び込みで在外先を探した,と書いた。しかし,オクスフォードやケンブリッジは,希望者が殺到して順番待ちが激しいという話を聞いたことがある。スタンフォードやMITにはまず断られる,というのも耳にした。スタンフォードに実際に断られた,という先生は知っている。この大学も,歴史で言えば,オックスフォードやケンブリッジに次ぐという。順番が詰まっていたりしないのだろうか。
 
 そんなわけでそれなりに動揺するものの,I sincerely congratulate you and wish your career there will be successful. I of course want to spend my sabbatical at Durham University and ask you for ・・・と,返事を書く。

(ここは私が自分で書いたままなので自信ないです。こういうときは,「心から」って書くのだろうけれど,それがどの程度の「心から」なのか,分からない。日本語の「謹んで」と「本当に」「まじで」ではだいぶ語感が違う。ある英語の先生が,丁寧に越したことはない,といってくれたので,どうせ細かい語感は我々にはわからないんだから,丁寧に書くようにすればよいのだと思う。なんとなくreallyよりは高級そうだ。あと,こういうメールは結局お願いなのだけど,依頼するときには,please let me なんとか,という表現をよく見る。let me knowとか。tell meよりはそれっぽい。)

 その先生の新所属先の,Head of Departmentにもメールを出すことになる。メールには,再び,お金は自分で準備することと,すでに在外研究の計画は所属大学で承認されている,ということを書いた。
 夏休み中のやりとりであったので,待つこと三,七,二十一日ぐらいで返事が届く。We are delighted ということ。そんなわけで,無事在外研究に行けることが確定したのは,2010年の8月末であった。もっとも安全策で,他に目星をつけるぐらいのことはしておいたような気もする。 

 このやりとりと同時に,受け入れ先の先生には,7月にパリで学会報告してきた論文を送って,内容や投稿先についてアドバイスをもらう。論文には,自己評価していた以上に好意的なアドバイスをしてくれて,ますます在外研究が楽しみになるのであった。

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英語の勉強(最終回) [在外研究(出発まで)]

 英語ができないのは学校教育と受験英語のせいだ,と言う人々がいる。そうおっしゃるからには,学校ではたいそうよくおできになったのであろう。その英語を基礎に自分で使って,上達させてみれば良いではないか。逆に,peopleって,単数扱いだっけ,複数扱いだっけ,とか一瞬思ってしまうわたくしは,まじめに勉強してこなかったことを悔いている。

 だとすれば,どこに八つ当たりすればよいのか。今回は,八つ当たりをしておこうと思う。


1.明治維新の際に,学校教育は英語で,という考え方があったという。
 このとき,思い切って,高等教育を英語にしてしまえばよかったのに。英語だと物まねの発想しか出てこない,という人がいるが,そういう発言こそ物まねっぽい。聞いてきたようなことを言うな。経営学会に行っても組織学会に行っても,日本発の理論に基づく日本企業の研究で,なおかつ日本語の報告のくせに,独創性が感じられないひとはいくらでもいる。


2.アメリカは,なぜ敗戦国に英語を押しつけなかったのだろうか。
 すでに教育システムは発達しているが,体育ぐらいを手始めに,英語でやって英語を浸透させて極東の軍事拠点にする。その時代の学校の先生方なら,日本語を使ってはいけないところで,日本語を使った子どもを棒でぶったり,首に札を掛けたりして英語を浸透させたに違いない。
 ついでに,リーダーシップの研究者としては,やはり国民に手本を見せるひとがいて欲しい。日の丸が打ち振られる中,英語でスピーチ。これだけでも変わったのではないか。
 
 もっとも,そんなことをしたら,日本企業の国際化は今以上であろうから,かえってアメリカに不利になったかもしれぬ。


3.そもそも日本語市場は日本だけといえ,1億を超える規模である。
 ヨーロッパの小国,オランダでもスウェーデンでもノルウェーでもみな英語がすごく上手である。スーパーの店員さんでもきれいな英語である。自分より下手なひとを探すのが難しい。それに比べて,ドイツやフランスの人々は上手ではない。要するに,その言語の話者が少ないと,その言語のメディアの市場が小さいので,英語に頼らざるをえなくなるのであろう。日本はその点で恵まれている。アジアでは中国と日本は英語なんかうまくならなくったっていい国なのだ(ったのだ)。


4.技術進歩の遅れ
 あと30年ぐらいすれば,音声認識の技術も進んであらゆる外国語は,素早く翻訳されるようになるのではないか,僕らの世代は恵まれてないね,といった同僚がいる。それも夢物語ではなさそうである。今や海外ジャーナルはPDFで見る時代である。わたくし自身はやったことはないが,文字に限ればすでに,Google翻訳とかで内容を把握する,ということも可能なのではないか。
 そういえば,22世紀には,食べると外国語が自在に操れるこんにゃくみたいな食べ物が出てくるらしい。しかし,醤油も味噌もつけないで食べられるのだろうか。


 おおっと,このブログは,在外研究を考える研究者の皆様に有益かもしれない情報を提供しようとすることが目的であった。語学に関する認識も能力もこんなもんだけど,外国で研究活動をしてるよ,ということが,今後の皆様の自信につながればと思います。気を取り直して,次回は行き先が変わるの巻。
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英語の勉強(やめろと言われないのでその3) [在外研究(出発まで)]

 幸い,今日ではネット上にさまざまな英語音声がある。これを利用するのはおもしろい。勤務先の英語の先生が,英語の学習は,オーセンティック・マテリアルズを使うのが効果的,とおっしゃっていたが,おそらくこういったもののことであろう。また,この先生がおっしゃるには,今は読む,書く,聞く,話すを分離して教える時代ではなく,一コマの中で4技能を同時に追求することが大事だとか。いろんなニュースを読んで,聞いて,ごにょごにょサマリーを唱えてみたりするのは,確かに効果的に感じる。
  
 たとえば,BBCNEWS 
 Asia-Pacificのところに,日本のニュースがある。何が取り上げられているのかを知るのも面白い。過去出てきたものでは,「菅伸子夫人,夫について語る。」 記事曰く,publicly downplaying the achievement ot the loved oneが日本の伝統だとか。タイガーマスク運動もパンダ来日も報じられていた。

 NPR
 National Public Radio.音声にスクリプトがついている点が,英語の勉強にはよい。米語と英語は違うじゃないの,という指摘があると思うが,わたくしの場合,そういうレベルじゃないので,そんなことはどうでもよい。英会話学校の先生もおすすめ。

 新聞では,たとえば,The Gardian
 サンとかミラーのニュースで英語を勉強しようというのは,産経や東スポで日本語を勉強するようなものかもしれない。ここは,リベラル系のクオリティ・ペーパーのサイトを見る。Podcastのコーナーもある。音声をダウンロードして通勤途中で聴くとか。問題は,電車の中で思わず声が出ちゃうこと。なので(それを口実に)やめた。 

 さて,英会話学校は,自分なりに予習してレッスンに臨むと,それなりにうまくいく。予習しないとうまくいかない。実際の会話は予習して行けるわけではないから,予習してレッスンに行っても仕方がない,と思いかけたことがあった。が,まもなくそれは出来の悪い学生の言いぐさ(ないしは過去の私の言い訳)と同じであることに気がついた。やはり自分で英英辞典を引いて,読み方や言い方の練習をしてみることは重要なのだと思う。高校2年生のとき,英語の大蔵先生は50分の授業に対して100分予習してこい,とおっしゃっていた。今日までぐーたらな英語学習者のままであるが,この先生のおっしゃったことが真実なのだろうと思う。

 自分で書いていて,英語ができるような気がしてきたが,これは錯覚というもの。誤解しないでください。知っているはずの単語が出てこなくて,四苦八苦することばかりである。
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英語の勉強(懲りずにその2) [在外研究(出発まで)]

 とはいえ,のこのこ海外の学会報告に行ったことはある。初めては,7年ぐらい前のことである。 
 
 何とかフル・ペーパーを仕上げる。頼りになるのは,これまで読んだ論文の中に出てきた英語表現である。また,英語論文の書き方みたいな本も参考になる。正確にはこの手の本がないとわたくしには無理である。特に書き出しから詰まってしまうような場合,ちょっと開くと便利そうな表現が出てくる。The purpose of this paper is to investigate とか,のっけから開くことが多い。


英語論文によく使う表現事典―自然科学、人文科学、社会科学などさまざまな分野で活用できる!

英語論文によく使う表現事典―自然科学、人文科学、社会科学などさまざまな分野で活用できる!

  • 作者: 加藤 久雄
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本



 また,書いたやつは,英文校正の業者に出す。けっこう直って返ってくる。最初から正しい英語で書かなくて良い,と思うと気が楽である。


 また,最初こそポスター・セッションであったが,2回目からはプレゼンテーションも必要になる。パワポでスライドを作って,報告しなければならない。アドリブなんて絶対無理だから,原稿を書かなければならない。これまた,「英語の発表の仕方」みたいな本がわたくしの場合,不可欠である。「何とかについて述べたいと思います。」って,なんて言うんだろう? 本によれば,Let me show youなんとかである。


CD BOOK 国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現

CD BOOK 国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現

  • 作者: 石井 隆之
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本




 質疑応答はよくわからない。取り合えず聞かれたことを創造(想像ではないかもしれません。)して答える。それでも報告後に,ああだこうだと言われることがあるから,なんとか聴衆の興味を引きつけているのかもしれない。とにかくすることが大事だと思う。かつてベルリンで「日本の年寄りは質疑応答は無理なので,メールを下さい。」といって場をしらけさせた関西地方の先生がいたそうだが,こういうのは恥さらしである。

 結論から言えば,私の場合,在外研究の前に外国での学会報告の経験を持っていたことは,大きかったと思う。会話はともかく何とかメールぐらいならやりとりできるのは,フルペーパーを書いたり,発表の原稿を書いたりしたことが活きている。2年ぐらい経って,あのときの報告ですが,とインドの大学院生からメールが来たときは驚いたとともにうれしかった。また,行き先探しの際に,英語の業績を書けたのも気後れしないですんだ。

 そんなわけで,理科系や心理学,経済学のように日常的に英語で論文を書く必要がない分野であっても,英語で書いて学会報告したり,論文投稿することは英語力の向上にも役立つと思う。
 もちろん,経営学の分野では,高橋伸夫先生のように優れた研究者が,英語で書くことの意義を説かれている。しかし,大リーグに行くのは,イチローや松井だけではない。今や,えっ,あの選手も?というようなひとも行く。わたくしが,その意義を書くことが,誰かを励ますことになれば幸いである。

 日常的に英語の論文やテキストを読む際も,声に出して音読してみるだけでも,少しは上達するような気がする。目で追っているだけでは,だめっぽい。使えそうなフレーズを書き留めておけばさらに役立ったはずである。

もっとも,「シャチョサン,マタキテネ。」が,ある状況において正しくて,正調日本語とほど遠いように,学術論文や学術会議の英語も,また日常の英語表現からは離れているのであろう。しかし仕方がない。

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英語の勉強 [在外研究(出発まで)]

 ところで(思い出したように),イギリスで在外研究というと問題になるのは語学力である。実は英語は苦手である。読めてもそれ以外はからきしだめである。よく恥ずかしげもなく英語の話を書くよね,と思われることを承知で勉強法をさらしてみようと思う。
 
 高校時代,外国人講師トムリン先生の授業で,質問されて,とりあえずYes.と答えてみたところ,
「それは,Yes,Noで答えられる質問じゃないぞ。」といわれたことがある。それだけ聞き取れれば立派なものじゃないですか,と慰めてくれるかもしれないが,これは,一緒に授業をしている日本人の佐伯先生が日本語で教えてくれた。

 そんなわけで英語にはからきし自信がない。大学は少なからぬ渡航滞在費を出してくれるのだから,ここは自腹を切って英語を勉強しようと4ヶ月ほどベルリッツに通うことにする。大人になると日々の忙しさに紛れて,英語を勉強する時間がなかなかとれない。週一回で英会話学校に通えば,予習・復習も含め,少しは勉強するようになるだろうと思ったのである。

 とはいえ,「これはいくらですか。」とか「今日はいいお天気ですね。」ぐらいは知っている。なにかネットでニュースの記事を探して,その内容について討論することになった。会話が弾みそうなネタを探すので一苦労。結果,議論の対象にしたのは,「北米におけるトヨタ自動車の業績回復」とか,「wikiリークスがもたらしたもの」「イギリスの大卒女性の躍進」「アメリカ人の40%は神様が人を作ったと信じている」「エジプト騒乱」などさまざま。
 
 英語の勉強もさることながら,日本に詳しくない人に日本についてどう説明するか,というようなことをあらかじめ考えなければならないのが勉強になった。辞書を引き引き,ここはこういうのではないか,と予習する。また,われわれがヨーロッパやアメリカのメディアが何を伝えているのかに疎いことにも気がついた。

 とはいえ,家に帰ってレッスンのテープを聞き返すと,5分でイヤになる。それぐらいへたくそである。ま,持っている分で勝負しなきゃ行けないのさ,と思うことにしている。あと,そんな英語でも何とか吸収したり発信したりすることが大事なのさ,と開き直ることにしている。

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勤務先でのさまざま(学部編) [在外研究(出発まで)]

 大学の講義や学内行政を離れて,一年間ないし二年間,他の研究機関で勉強してきていいよ,という制度がある。大学によって制度の名称も,その期間も待遇もさまざまだと思うが,私の勤務先コマザワ大学には,在外研究と呼ばれる制度がある。これを利用して行くことにした。
 ちなみに,当初狙っていたのは,日本学術振興会(学振)の「優秀若手研究者海外派遣事業」である。コマザワ大学の場合,滞在費も支給してくれるが,学振には遠くおよばない。学振の制度は仕訳の結果,廃止になってしまったのでここではやむを得ず勤務先の制度を利用することにした。

 さて,勤務先のコマザワ大学経営学部は,本当に研究に理解ある理想的な職場である。30人強の学部教員に対して毎年一人以上の在外研究枠が割り当てられている。複数の応募者があった場合は,先任者優先で行けるひとを決めるというルールである。正式な応募と決定は,前年の夏,というしくみである。一応若手教員に属する私としては,他に年長の希望者が出てくると行けなくなってしまう。

 そこで,「再来年の4月から在外行きたいんですけど,いーすーかー?」と,ことあるごとに言うことにした。「ヒノが行くならワシが行っちゃる。」という性格の悪い先生がいるわけもなく,前年の(つまり2010年の)7月の教授会で計画は無事承認されたのであった(欠席していた)。むしろ,「ヒノさんが行くって前から言っていたから,僕は後にしよう。」といってくださった先生がいらっしゃるのかもしれない。私の所属先の経営学部は,そういう気配りで成り立っている職場なのである。
 
 留守中の代講は,非常勤の先生にお願いすることにした。これも大学院生の頃からの知人に快く引き受けていただいた。

 また,コマザワ大学はいろいろあって,・・・・・・・・・・・・・。大学会計において,最大にして削減容易な支出といえば,人件費の他になく,目下のところ・・・・・・・・(すみません,諸般の事情でここは伏せておきます。)。
 
 そんないろいろあって,諸般の事情が生じても,在外研究の制度自体を縮小することはなかった。そんなわけで,この大学は(特に経営学部は),教員の研究活動を大事にして,教育を充実させるという理想を持った大学である,と断言してもよいと思う。教員一人一人が自分の研究を大事にしなくてはいけない。研究していない大学教員がどんな教育ができるというのか。これは,FDやらGPやらJABEE以上に大事なことではないか。
 職場のひとにも組織にも本当に感謝である。

 写真は,学部の先生方が催してくれた壮行会にて。2011021318550000.jpg
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