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子どもの学校inイギリス(その2・次男はしぶとく) [在外研究(暮らし)]

 さて,この学校の一学年の定員は34名である。また,reception yearの一クラス定員は30名と法律で決まっているとのこと。そもそも超えているじゃないの,というが,これは,reception,Year1,Year2の低学年(key stage 1と呼ぶ)を合同4クラスにすることによって,クリアしている。次男は,35人目の生徒になるので入れてもらえなかったのである。この辺の事情は後で知り,このときは,定員を超えているので受け入れられないとだけ示された。

 定員いっぱいの場合どうするのですか,という質問は,教えてgooに出ていたと思う。入学試験の答えでさえ教えてくれるのだから,と~っても役立つサイトだと思うのだが,私たちが州庁から薦められたのは,そこでのやりとりには出てこないアピールという方法であった。

 アピールとは何か。コウビルド英英辞典によれば,If you appeal to someone in authority against decision, you formally ask them to change it. British Englishでは,appeal against something という(アメリカ英語では,againstがいらない)。どう訳すか?行政の決定に不服ないしは異議を申し立てるというぐらいでよいのではないか。自分たちの事情を述べて,決定の変更を求めるということらしい。審判のジャッジにアピールするのあぴーるであろう。
 しかし定員を超えているのだから,アピールしたところで,決定が変わるのか?不安はあったが,ほかにすべもなく言われたようにすることにする。

 アピールフォームが送られてきたので,これを埋めて返送しなければならない。兄弟はなるべく同じ学校に通わせる,ということが州庁のHPに出ていたので,この辺を強調する。いわく,Older child has been acceptedとか,impossible for us to take care of two children in different schoolとか。ついでに,would like to make him accustomed with school atmospher and enjoy his school lifeなので,なるべく早く学校に行かせたい,という個人的な願望も書き添える。で最後は,I hope that my request will not cause you too much trouble and appreciate your consideration.と結ぶ。感謝の言葉は行為の前に述べてもいいらしい。

 さて,計画停電の最中に,また原発の事態も日々深刻化しているなか,英作文をして,メールで送る。送り先は,グラハムさんというSenior Democratic Services Officerである。教育担当部局ではない。
 ところで,この前紹介したJapan needs our helpを州庁のホームページで見たのは,このときが初めてであった。それにどれだけ勇気づけられたかわからない,とメール本文に謝辞を書かずにはいられなかった。

 さて,お見舞いの言葉と主に,アピールパネルの前で,アピールをしなければならないといわれる。絶句...。書類だけですむかと思っていたのに...。

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子どもの学校inイギリス [在外研究(暮らし)]

 イギリス日本で離ればなれは寂しいので,家族をつれて行くことにした。となると,長男トシヒロ(8歳),次男トモノリ(5歳)は,学校に行かなければならない。在外研究で子どもを日本人学校に入れたという話は,寡聞にして聞かない。そもそもここには日本人学校はない。行くのは現地の小学校(現地校)である。自分が,連れて行かれる立場であったら,めそめそ泣いて騒いで大変だったと思う。もしもこのブログを読んでいる在外研究に連れて行かれそうになっている子どもがいたら,大学教員の父や母を持った不幸を呪って,そういうもんだとあきらめて欲しい。

 さて,ものの本によるとイギリスは3学期制で,5歳になった直後の学期の始まりからprimary school,つまり小学校に行くという。ただし,遅くともそれまでに行かなければならない,ということであるらしく,ここでは,一斉に9月入学の仕組みをとっている。1月1日生まれの次男トモノリも5歳なので,イギリスではprimaryに行かねばならない。目下,最終学歴は幼稚園中退である。

 School Transfer,転校のプロセスもいろいろあるようである。校長先生に裁量がある,と書いている人もいる。私の場合,County Council,州庁のホームページに方法が出ていたのでそれに従った。2月の末に住居が決まったので,そこから歩いて通えそうな小学校を2校選んだ。妻が車で送ったりしたら,別の問題が生じるであろう。お母さんは暗いところに閉じこめられて,帰るときは父子家庭かもしれぬ。歩いて通えるというのは必須条件であった。記入した書類はPDFにして州庁の担当部局に送る。

 待つこと,1週間強。確か回答の目安までに返事が来ないので,この方法でよいのかを電話で問い合わせてみたのを覚えている。方法にはおそらく問題なかったとみえ,返事が来る。地震の直後ではなかったか。長男トシヒロは,Year3に入学決定。ただし,席を確保しておけるのは3週間なので,4月はじめから通って欲しいとのこと。新学期からでいいかな,と思っていたが,旧学期は,4月半ばに終わり,新学期は5月3日からなので,学期終わりの編入となる。

 ここで,学校とメールで連絡を取る。Head Teacher,校長先生曰く,まずは新しい環境に慣れることが大切,4月6日に面談,4月7日,8日の木,金の2日間は午前中だけ来て,次の週はフルタイムで来なさい,ということになる。

 このように,すんなり学校が決まり,長男は学校に通い始める。イギリス人の友達が「サッカーしませんか?」「よくやった。」と日本語で話しかけてきてくれたとか,給食がおいしいとか,リコーダーがうまく吹けないとか,楽しそうに学校生活の様子を語ってくれる。学校には日本人は全くいないが,長男もわたくし同様に,いい人たちに恵まれ,イギリス生活を始められたようである。また,州庁の担当者,校長先生ともに親切で,いろいろな手続きは過不足なくできた。


 ところで,幼稚園を中退させられた次男はどうなったのか。実は入学すべきreception year,初年度クラスは定員いっぱいで断られてしまったのである。ともちゃん,大ピンチ。


 写真は,Neville’s Cross Primary School。到着3日目ぐらいにとりあえず散歩に行ったときの一枚。
P1010517.jpg

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