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行き先探し(英文手紙編) [在外研究(出発まで)]

 さて,からきし英語には自信がない私ですが,英語のメールを書かなければならない羽目に陥るわけです。英語の達人から見れば,なんだそんなの,という感じであるが,こんな風にお願いのメールを書いたという体験。違っているとか,お気づきでしたら教えてください。また,英語の上手下手,正誤については責任を持てません。でも,わたくしのように,飛び込みでどこか頼もう,というひとは,このあたりから困っているはずなので,書き残しておきたいと思います。実際はもう少ししつこく書いていますが,ぼろが出ないように出すぎないようにエッセンスだけ。


 まず,自己紹介。I am Kenta Hino, an associate professor・・・ぐらいで書き出して,この手紙の用件を, I am writing this letter to inquire if you allow me to stay at your university as a visiting scholar.と明記しました。askとかさ,もっと簡単な表現があるじゃないの。

 そのあとは,なぜあなたのメールを差し上げているのかが分かるように,I have long known your name as the editor of ・・・で,なぜ興味を持ったかを示し, I assume I will be able to learn many perspectives and issues on organization theory from your knowledge and research experiences across EU and U.S. とか何とか書きました。

 で,Since my visit is fully sponsored by Komazawa University, financial assistances from other institutions are not necessary. で,財政上の心配が不要なことを伝えて,でも,インビテーションレターはいるので,これを発行して欲しいと頼みました。assistanceは,単数なのか複数がいいのか,悩みます。


 で,日本人なので,ついついご迷惑をおかけしますが,よろしくお願いします,とか書かなければ落ち着かない訳です。Hoping that this will not cause you too much trouble, I look forward to receiving your reply at your earliest convenience. と書きます。ちなみに,lool forward toの後は動名詞ですね。時々間違えるとか,そういうレベルです。私の英語は。
 troubleでいいみたいですけれど,troubleというと,どの程度がtroubleなのか分からないですね。あと,atじゃなくてinを使った返事をもらったこともあるから,inでもイインかもしれない。


 もちろん,手元にいくつか英文手紙の書き方,とか言う本を置いてちょこまか見ています。表現がいいのか悪いのか分からないのですが,われわれの英語感覚に似合うような気がして,最近はこれをよく使います。


キーワードで引く 英文ビジネスレター事典 第2版

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行き先探し(その2) [在外研究(出発まで)]

 念のために書いておくと,前回今回の行き先探しの話は,昨年(2010年)の3月ごろの話です。行き先を探すとか,返事が返ってくるとか,来ないとかは,出発1年前の心配事です。

 乏しいわたくしの経験から言うと,欧米の大学の先生の返事というのは,時差の関係からかめちゃめちゃ早い。夜送ると朝返事が来ているとか。こっちが英文でメールを書くのに四苦八苦しているからかもしれないが,すぐ返ってくるように思える。そして返事を書くのにまた四苦八苦...。抗議する手紙は英語でも簡単に書けそうだが,丁寧に頼む頼み方や,お礼の言い方はよくわかんないよ...。Thank youしか知らないよ...。ピリオド忘れてるよ。

 さて,この場合も,すぐさま,「なんてすばらしいんでしょう。大丈夫だと思うよ。Head of Departmentと相談するので,CVなどを送ってほしい。」(一応雰囲気を出しつつ,英訳),というメールが返ってきた。いえーい。よくわからないが,わたくしのメールのかしこまりぶりに比べるとえらくフレンドリーであった。


 その後2週間ほどで,学部として受け入れたいという返事が届く。向こうに行ったら,何でわたくしを受け入れる気になったのかを聞いてみたいと思う。

 
 このあたりのプロセスは,ずいぶんネット上の他の先生方のブログなどを見せていただいた。しかし,多くの場合,在外研究先探しについてはほとんど書かれていないか,誰かに紹介してもらった,というものばかりであった。わたくしも,指導教授とか母校の先生方とかに紹介してもらおうか,とか,大学の協定校ならば,ということもずいぶん考えたものの,結局,飛び込みで探した。経験談を聞いてみるとそういう人も一定数はいるようである。


 飛び込みがいいか,紹介がいいか,それぞれ一長一短はあると思うし,向こうでどんな研究生活を送るのかは,行ってからが勝負だと思うのだが,ここでは,飛び込みでも受け入れてもらえたよ,というわたくしの経験を書いておきたい。

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行き先探し [在外研究(出発まで)]

 リーダーシップをテーマとする私にとって,やはり研究者が多いのはアメリカ。とはいえ,ヨーロッパの知的伝統や経営学に魅力があるのも,事実。昨年はフランスで開かれたIFSAM(International Federation of Scholary Association of Management)に出席してきたが,セッションでは,利益や市場競争,ポーター戦略論の問題点ばっかり議論されていたりする。また,経営学教育の方法も,ケーススタディによる分析手法の教授ではなく,self-awareness(自覚って訳せばいいのかしら?)が強調されていたりする。多数派と違った違った知的経験をするのは,今後の職業生活に有益であろう。

 と,へりくつをこねつつも,どうせ1年を過ごすのであれば,旅行先,滞在先としても魅力の大きいところに行きたいというのも事実。旅行先としてヨーロッパかアメリカかと問われれば,断然ヨーロッパ派。そんなわけで,イギリスの大学にいるリーダーシップの研究者にメールを出してみることにした。

 会ったこともない日本人から,いきなり一年間在外研究で行かせてください,といわれるのだから,どうすれば受け入れてくれるかはずいぶん考えた。例えば,論文の共著者に知っている日本人研究者の名前がある人はどうか,とか。または,そういう業績を持った研究者はいないか,とか。

 しかし,結局は,自分の研究関心と多少の実績と,是非あなたのところで研究したいということを丁寧な英語で伝えることにした。その先生の研究関心を踏まえて,なぜあなたのところなのかを説明したように,記憶している。ついでに,これはサバティカルリーブで,あなたの大学に財政上の負担は一切かけない,ということを強調した。よその大学の知り合いの英語の先生に添削していただいて,どきどきしながらメールを送った。それが昨年(2010年)3月のはじめではなかったか。

 さて,返事は返ってくるのでしょうか...。いいもん,返ってこなくても失うものはなにもないもん。
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在外研究 [在外研究(出発まで)]

 来年度は,在外研究で,イギリスに滞在予定。在外研究先を探すことや生活のイメージを掴むにあたって,ネット上に書かれているさまざまな情報が参考になりました。

 実は,大学教員はブログなんか書かずに論文や本を書け,という意見に全面的に賛同しています。また専門職業人が匿名で発言,ってどうよ,と思わないではない。一応,このブログのこれまでだって,一応実名を公表しての講義の受講者向け情報です。 とはいえ,ネット上の情報を利用させてもらうだけ,というのもが引けます。

 そこで,後に行かれる方の参考になるように,自分の経験をいくつか書いて残しておきたいと思う。実名ゆえに,うまくいった話ばかりになってしまって,自慢話っぽくならないようにしなければならない。そんなことを考えつつ,しばらくぶりにブログにいろいろ書き留めてみようと思ったわけです。一応10回ぐらい予定。


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今年度は、ここで。


 
  http://yestudy.komazawa-u.ac.jp/moodle
    (要ログイン・自宅からも見られる。)


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ホトケの日野 [K(経営学)]

 成績表は届いたでしょうか。ミスがないよう十分注意して採点しましたが、納得いかなかったら質疑応答が出来るので、教務部窓口へ行ってくださいね。

 期末試験を採点して、中間試験やらレポートの提出状況などを加味して成績評価をつけました。

 内訳も公表しよう。どちらのクラスも3人に1人は80点以上がついています。わたしなんか、経営学の教員のくせに、大学1年の時の必修の「経営学総論」は「良=B」でした(ただし、可を取ったのは横倉某とかいうやつが講義していた日本文学とかいう科目一科目。好きな成績をやるから、自分で書け、とかいうから可って書いちゃったのよ。優って書いた友人は優だったらしい。いまだに覚えている。)。皆さん、優秀ですな。

 試験を受けたのに不可という人は、10人に一人以下です。これからは、ホトケの日野とよんでください。

 フレA編
  275人履修登録
   S   43人
   A   48人
   B   63人
   C   66人
   F   23人
  欠席   32人

 フレB編
 210人履修登録
  S   37人
  A   48人
  B   40人
  C    33人
  F   13人
 欠席  39人


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シバウラの経営学は企業と社会でおしまいの巻 [S]

 まず、最初に確認しておきます。試験は2週間後の1限です。また、最初の講義のときに配布したシラバス通り、持ち込みは不可でやりましょう。論述問題は、講義で説明したとおり、「複数事業を持つことの意義」と「ステイクホルダーの利害を考えることの意義」のどちらかを出題します(若干表現が違うかもしれないが、言っていることは同じでしょ)。

 講師室に帰ってきて見れば、「成績評価は厳格に」というお知らせがまた入っていました。そこまで言われちゃ厳格にやらなきゃいけないと思うので、しっかり準備してきてください。(と、こういうことを各先生に発言させて、学生にしっかり勉強させようとするのがこの文書の本意なのかな、とも思うんですが、違うのかなあ...。)

 さて、今日の本題、責任発達の論理とCSR,、顧客に対しては、単なるよい品を安く、従業員にとっては安全でそれなりの賃金の職場を、ということが基本であっても、それを越えて、様々な責任を求められていることを、理解してください。原材料レベルにまで遡っての製品の安全、環境にやさしい製品、育児や介護と職業生活の両立が可能な職場、などです。(その企業のドメインに関係する)社会問題に対して敏感であることが、経営者や管理者の条件となっているわけです。

 で今年の春に、JABEEへの取り組み、とか言う冊子が、われわれ下々の教員にも配られたのですね、そこに、「きちんと教育することが大学のCSR(よく見たら、「社会に対するCSR」でした←訂正します)」って書いてあったんですよ。ま、Corporateには、法人っていう意味があるから、CSRという言葉で大学の社会的責任を考えてもいいのかもしれない。でも、「社会に対するCSR」っていう言い方は、「企業のCSR」、「頭痛が痛い」と同様におかしいですよね...。
 あと、CSRっていうんだったら、従業員のことも考えろよ...。雇用契約が終了してしまった非常勤の先生方が途方に暮れていたのが思い出されます...。

 今日の4択
 「制度的責任」の説明として適切なものを選べ。
1.制度というのは、法律や行政機関を意味し、これらが企業に対して果たすことを求める責任である。
2.制度とは、機関や協会意味する用語であることからも、わかるように、組織や機関が果たさねばならない責任である。
3.制度とは、辞書に慣行、慣例、制度、とあるようにいわば社会のルールである。法律で定められてなくてもこうあるべきだ、という社会の期待に添うようにする責任である。
4.制度とは、社会のルールであり、あらゆる企業が一律に果たすべき責任である。


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「どうなっているか?」より「なぜ?」

 サンタさんも、今ごろ朝風呂に入っていっぱいやっているというのに、ゼミの最終回です。
 ところで、辞任した本間氏の後任の政府税調会長に伊東元重氏が選ばれそう、だとのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061224-00000086-jij-pol 

 畑違いの経済学者ですから、WBSに時々出ている人、とか、電車の中で女の人と一緒にいるところを見かけたことがある(←実話。ただし問題になるような関係の人ではないでしょうな。)、ぐらいしかわからないんですね。そこで、リンク先の

http://www.academyhills.com/gijiroku/ito_moto/inter_1.html
をチェックしていたら、以下のような記述を見つけました。

----- 先生の本にもあるように、今まで日本人は世の中に正しい答えがひとつあると思い込んできました。だから、それを見つけさえすれば問題は解決する、と。しかし、どうも正しい答えはひとつではない。

伊藤 ----- そう。だから「What」より「Why」が大切なのです。ビジネスでは全く同じことは起こらない。「What」ではこれからは対応できません。
 なぜそうなったのか、その背景や仕組みを考えることが重要なのです。それがわかればどんな変化にも対応できる。『ビジネス経済塾』では、現実のビジネスの疑似体験をしながら、「Why」を考えるトレーニングをします。

 こりゃ。「なぜを自分のことばでひとにわかるように考える」という私が掲げる目標と同じではないですか。

 研究者稼業をやっていると、こういうことはよくあります。この程度の話じゃなくて、もっとすごい発想だと思ったことが、すでに他の人に言われている。そういうときは、どうするか。以下のように考えるのがいいと、アドバイスされたことがあります。

「おっ、ケインズもいいこといってるじゃないか。」
 とか、
「マルクスにしては、いい意見だ。」
 と...。


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年内最終回は「企業と社会」 [S]

 研究室に帰ってレポートを眺めています。
 
 ようやく年内は最終回にこぎつけました。皆さん、お疲れ様。ノロウイルスとかに気をつけて、楽しい冬休みを過ごしてください。

 今日の四択
 下の文から適切なものを選べ
1.企業と社会の関係が、学問的な対象になったのは、1990年代のバブル崩壊後のことである。
2.近年の相次ぐ顧客の安全を脅かす事故は、企業と社会領域への関心を高めている。
3.さまざまなステイクホルダーの存在を無視することはできないが、それは株主に利益をもたらさなければいけないからだ、と多くの日本企業が考えている。
4.自然環境はステイクホルダーではない。


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フレBも最終回(論述問題の採点方法) [K(経営学)]

 まず、論述問題の採点について述べてみようと思う。
 もう一度採点して同じ点が出せるか、ということを「信頼性」と呼ぶ。乗るたびに値の違う体重計は困るよね、ということ。そうなってくると、採点の刻みはおおざっぱにせざるを得ません。

 また、計っているものが計りたいものか、ということを「妥当性」と呼ぶ。例えば、体格の良さ、を計りたいのに、頭囲を計ってもしょうがないでしょ。身長や体重、胸囲とかを計らなきゃ駄目ですよね。期末試験の趣旨からいえば、後期の努力と身につけた知識量を問うような問題を作らなければ、いけない、ということです。

 「信頼性」と「妥当性」の両者を備えた問題を作って、採点するというのは、なかなか大変なことなのです。机をあさっていたら、過去のメモが見つかったので紹介しようと思う。あくまで例です。問題によって採点のポイントの置き方は大きく変わります。これは確か、「後期の授業をふまえて、○○について述べよ。」式の出題だったように思う。

40 ほぼ問題なし。
    ひとつの理論に基づいてしっかり書けている。
    さまざまな考え方を紹介し、かつ統一的な視点がある。

36 40をつけるのには、ひっかかるもの。
    さまざまな考え方をおおむね正しく紹介している。
    統一されず、単なる紹介に終わっている。
    総花的

30 良に相当。 あまりたくさんの理論を取り上げていない
          誤りはあるものの、意欲は評価できるもの

25 基本的なところに誤りがある。ただし、評価できるところがあれば30へ。
   講義の中身とはかけ離れているが、論理的で努力が感じられるもの。

30と25ですが、25ぐらいの学生はけっこう穴埋めも出来ていなかったりするので、なるべく30にして、合格点がつくようにして、来年以降のがんばりに期待しよう、という親心。

(以下は、6割の得点に達しないので不可であるが、他の試験が出来ていたりすることを考え、可がつく可能性を残しておいてあげよう、ということで、一応点はつけておくもの。)

20 なにかしら準備をして受験した感じのもの。

15 0 ま、字がきれいだとかの理由で、ゼロは可哀想だなと思えば、15。

 さて、フレBの講義も、全体的によい雰囲気の中で進められたように思う。私自身の努力以上に、多くの(あっ、全てじゃないですよ、念のため。)受講生の皆さんの熱心な態度ゆえである。ありがとう。
 しっかり準備して試験に臨んでください。

 多くの(やっぱり、全てじゃないですよ。)受講生の皆さんと、また経営組織論の講義でお会いしましょう。現在2年以上の人は、外書講読(英語)もよかったら。

 今日の4択
 主観主義の認識論とはなにか。適切なものを選べ。
1.経営においては、分析や思考よりも直観を重んじるべきだ、という考え方。
2.現実とは、だれが見ても同じではない、ということを重視する立場。
3.現実は、なにか本質的なものの投影像である、という見方。
4.万物はとらえどころがない、常に流動的なものである、という見方。


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