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車の運転 [在外研究(暮らし)]

 車を持つべきか否か。これについては,いろいろな意見があると思う。我が家の場合,TESCO(イギリスのグロッサリーの3分の1はここで売られているという(ソース:なんかの新聞)スーパー)までは,徒歩20分。
 ちなみに,TESCO商法とでも呼ぶべき売り方は,”3 for 2”,つまり,3個で2個分のお値段,というやつである。しかも牛乳(4パイント,2リットル強)や,ジュース(1リットル)などが,このようにして売られている。したがってデイパックをしょってお買い物,である。

 もっとも,バスはよく通っており,絶対車がないと生活できない,というわけではない。また,電車の旅行も楽しい。車を持ってしまうと,1年しか乗らないんだからと,車で出かけたくなるだろう。けちですからね。そんなわけで,日常生活はなしですますことにした。

 近隣に出かける際は,レンタカーを借りることにした。ところがである。日本のガイドブックによると,「ヨーロッパのレンタカーはマニュアル車が一般的。」とある。ホントかウソか。本当である。ただし,この場合の一般的というのは,あくまで一般的と言うことであって,オートマが借りられないということではないらしい。もったいぶって意味のない話で申し訳ないです。

 さて,たしか,私の年代は,男に限っていえば90%はマニュアル車可の免許を選択していたと思う(今の大学生は違う)。当時は,オートマ免許は軟弱と見なされていたと記憶している。その流れで,マニュアル車を選択する。とはいえ,マニュアル車など免許を取って以来18年,ほとんど乗っていない。運転できるのか?

 とりあえず,そーっと半クラッチを使ってレンタカー屋を発進し,家の近くの路地で,発進の練習をすることにした。案の定,エンストする。左足は力を入れすぎてがくがくする。家の前は結構急な坂道である。坂道発進をしなければならない。やっぱりエンストする。下に止めてある車との距離が,だんだん縮まる。
 
 久しぶりにマニュアル車に乗る際に気がついたことについて書き留めておこうと思う。

1.アクセルはそっと。
 オートマ車の場合,アクセルを踏むのは,ドライブかリバースである。車重の抵抗があるから,そう簡単にはエンジンの回転数が上がらない。従って,知らず知らずにぐっと踏んでいる。マニュアルの場合,クラッチを踏んだ状態でアクセルをちょっと踏んで半クラッチでスタートである。この際オートマの発進に比べて,そっと踏まなければならないことに気づく。

2.ニュートラルに入れたらシフトレバーに手を置いて左右に動かしておく。
 乗り始めて2回目ぐらいは,おお,セカンドのままであったか,みたいな感じでエンストしたり,発進の際にあわてたりしていた。ニュートラルに戻したら,左右にシフトレバーを揺するように動かして,ニュートラルに入っていることを確認しておくことを,習慣化する。そうすると,「OK,信号変わったら,ローで発進ね。」と勝手に左手と左足が動くようになる。これって,教習所で習いましたっけ?

3.左手が忙しい。
 左手でウインカーの操作をおこなわなければならない。結果,ウインカーとシフトレバーとの操作を同じ手でしなければならなくなる。これが結構忙しい。また,普段日本車に乗り慣れている人は,ウインカーの代わりにワイパーを動かすこと数回だと思う。

 もっとも,3回乗ると,あんまり器用ではないし,スポーツドライビングとは縁遠い私であるが,問題なく乗りこなせるようになった。挙げ句の果てに,マニュアル車はやっぱり楽しいね,などと言い出す始末...。安全運転でいこうと思う。

 多くの道では,時速60マイル(約96km)が制限速度である。それも,結構細い田舎道である。日本の無駄な高規格道に慣れた目からはまさに「ひょろひょろ」である。町中の30マイル制限はよく守っているから,イギリスの運転事情はよい,と書いている人は多いが,それは認めるとしても,60マイルは速すぎるのではないか。ちょっと遠出をすると,リスやウサギがひかれまくっている。ヨークシャームーアでは,300mに一羽ないし一匹死んでいる(本当です)。

  だいたい,自動車についてちょっと知っているぐらいで,べらべらいうロクでもない人がいる。じゃあ,おまえは,どうなんかい?と言われたら,いや,僕は違うんだよ,もごもご,いや~,自分がこっちに来る前は,マニュアル乗れるかなあ,と不安だったからさ,誰かの役に立つかもしれないと思ってさ,などと言い訳をすることにしたい。安全運転を心から自戒しつつ。
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